転職のきっかけや理由って?年代ごとの傾向も併せて紹介!
「給料が安い」「やりがいを感じない」「人間関係が悪い」など転職と一言でいっても人によってそのきっかけはさまざまです。面接時には必ずといっていいほど聞かれる転職理由ですが、自分以外の人はどんなきっかけで転職を決めたのか、気になりますよね。そこで今回は、一般的な転職理由や年代別の傾向についてお伝えしていきます。
よくある一般的な転職理由
「仕事を辞めたい」と考える人の中には、「こんな理由で辞めたらだめだよな」との思いの人も多いです。
しかし、いざ蓋を開けてみるとそれは世間一般的な転職理由だった、なんていうことは往々にしてあります。
そのため一度、よくある転職理由にはどんなものがあるのか知っておくと悩まずに済むかもしれません。順に見ていきましょう。
他にやりたいことがある
今の仕事とは別にやりたいことができたから転職したい、と考える人は非常に多いです。かなり前向きな理由ですよね。
しかもそのやりたいことは「仕事」だけとは限りません。具体的には以下のようなケースです。
- 新しいことを始めたい
- 違うスキルを伸ばしたい
- さまざまな経験をしたい
- U・Iターン
今とは全く違う世界へ飛び込むためだったり、特定の技術を学ぶため、田舎で生活をするためなど人生設計をしっかり行ったうえでの転職というパターンです。
このタイプの人たちのように「仕事のやりがい」に重きを置いて転職する人が増えています。
就職活動をする人の多くは数社~数十社応募して内定をもらえた会社に就職します。そのため新卒で入社した会社では、自分の求めるスキルよりも先に社会人としての基礎を学ぶことが多いです。やりたい仕事のできる部署に配属されなくても様々な経験を積んでまずは仕事の基本を覚えるといった具合です。
そこである程度社会人の経験値を増やしたのち、やりたいことのために転職する人がいます。
最近ではいろいろな自己分析・診断ツールを使って、自分の市場価値、つまり他の会社でも通用するかどうかが分かりやすくなったことが大きいかもしれません。
給与や待遇に不満がある
給与面や就業条件に不満を感じ、転職を決意する人も少なくありません。
待遇への不満を押さえつけながら働き続けると、モチベーションも下がり、我慢をつづけることになります。最悪の場合、体を壊してしまう可能性すらあるので注意です。
もちろん、求人票の時点で給与や休日、福利厚生などの情報をふまえたうえで入社するのですが、実際に入ってみないと見えてこない部分は必ず出てきます。
例えば始業時刻30分前の出社強要や休憩時間がないなど、記載されていた始業・就業の時刻外の労働時間が多いといったケースが見られます。
他にも、残業はあまりないと聞いていたのに、実際は多くの人が残っていて帰りづらい雰囲気だったケースなど挙げ出せばキリがありません。
- 給与
- 就業時間(休日・残業)
- 仕事内容
- 雇用形態
上記のような条件面で求人票とのギャップを感じた場合は、適職診断や年収診断などを通じて「本当に今の就業条件は適正なのか」判断したのち転職というのも一つの手でしょう。
もちろん転職をしたからといって給料が必ず上がるわけではありません。
しかし、昨今では有効求人倍率の回復により転職市場も活況を呈するようになったため、年収アップ転職にチャレンジしやすくはなっています。
会社の将来への不安がある
会社が大きく経営方針を変えたり、規模を縮小しはじめたりしたことで将来性への不安が生じて転職するケースです。リストラが横行などしていれば誰だって不安に思うものです。ボーナスや残業代がカットされてきたら要注意かもしれません。
また、会社に対してだけでなく業界の将来性への不安を感じて転職に踏みきる人もいます。自分が今いる業界だけにとらわれすぎず、常に経済全体を俯瞰する広い視野を持つことが賢明でしょう。
人間関係がうまくいかない
転職の理由としてとても多いのがこの「人間関係」。いじめやパワハラはもちろんのこと、上司や同僚とのコミュニケーションがうまくいかなくて辞めてしまう人もいるようです。確かにどうしても修復不可能であれば環境を変えることは有効な手段です。
しかし、ネガティブな理由なだけに面接時にポジティブな理由に変換して応募企業に伝えることが重要です。
「周りと連携しながらチームワークを活かして仕事がしたい。」など(今度こそとの想いに変換)。
生活環境が変化した
生活環境が以下のように大きく変化し、現職を続けるのが難しくなったのでやむを得ず転職を選ぶという場合もあります。
- けがや病気
- 家族の介護
- 出産/育児
- 転勤
- 家庭環境の変化
現在のあなたの生活環境と照らし合わせてみて、どの項目なら転職する必要があるか、一度考えておくと良いかもしれません。
【年代別】転職理由の傾向を比較
厚生労働省の平成27年転職者実態調査結果によると、20代~40代で共通して多い離職の理由は、「労働条件(賃金以外)がよくなかったから」でした。
ではそれぞれの年代別の調査結果はどうでしょうか。
20代に多い転職理由は「労働条件」
20代で多かった離職の理由は「労働条件(賃金以外)がよくなかったから」、ついで「賃金が低かったから」です。
新卒入社後、理想として描いていた自分と実際に働く自分との間にギャップを感じる人も多いです。
就職して間もない20代は、生活に直結する給与や待遇を重視する傾向にあるのかもしれません。
30代に多い転職理由は「会社の将来性」
30代は「会社の将来に不安を感じたから」という理由を選んだ人が最も多い年代でした。
仕事の実力もついてきて、どんどん稼いでいく年代であるため、将来性のない会社からは離れていくということでしょうか。
40代に多い転職理由は「仕事のやりがい」
40代で最も多かった離職の理由は、「満足のいく仕事内容でなかったから」です。
プレーヤーとしてだけでなく、マネージメント能力も会社に求められる40代は「お金」よりも「やりがい」を求める傾向にあるようです。
【まとめ】理由を明確にすることが最高の転職への近道
転職活動のきっかけにはさまざまなものがあることが分かりました。
- 他にやりたいことがある
- 給与や待遇に不満がある
- 会社の将来への不安がある
- 人間関係がうまくいかない
- 生活環境が変化した
さらに年代によってもそれぞれ転職理由の傾向があることが分かりました。
年代 | 多い転職理由 |
---|---|
20代 | 賃金・労働条件への不満 |
30代 | 会社の将来への不安 |
40代 | 仕事のやりがい |
どんな理由であってもあなたが「なぜ転職したいのか」を必ず明確にしてください。
「なんとなく辞めたいから」ではきっと転職活動はうまくいきません。
理由を明確にして、そのための転職が実現したとき、それが新しい仕事に就けたときの原動力になります。
しかも、目的が明確に分かっていれば転職エージェントにとってもぴったりの求人を探しやすくなるのでまさに一石二鳥です。
転職したいと思えるきっかけが生まれたということは、今より良い人生をつかむきっかけが生まれたということ。
転職マスターはあなたの最高の転職を応援しています。頑張ってください!