職務経歴書の書き方でキャリア式が有効なのはどんな時?
転職活動を行う上で必ず作成しなければならない職務経歴書。
職務経歴を記載する際に、大抵の場合は年月順にどのような業務を行ってきたか記載する「編年体式」が用いられます。
しかし、「編年体式」以外にも「キャリア式」という形式があるのはご存知でしょうか。
人によってはこちらの形式の方が面接をパスするのに有効である場合があるので、ぜひとも知っておくべきです。
そこで当記事ではキャリア式の紹介やどのような人にとって有効であるのかをご紹介します。
キャリア式とは?
それでは早速キャリア式について記載します。
キャリア式は時系列ではなく、自分がこれまで行った業務内容や職歴をプロジェクト単位でまとめる形式です。
一般的にイメージされる職務経歴では「〇〇年XX企業に入社」というような項目が記載されていると思います。
しかし、キャリア式ではこのような項目を記載せず、自身が携わった業務のみをプロジェクト単位で記載していきます。
しかし、期間に関する記載を全く省いてしまうと担当面接官に伝わりづらくなってしまうので、具体的に携わった年月を記載する必要はありませんが、経過年数は記載されるのが大半です。
どのような人に適している?
編年体式と比較してあまり一般的ではない職務経歴の記載形式であるキャリア式。
一体どうのような人にとってキャリア式は適しているのでしょうか?
結論から申し上げると、「専門性の高い業務に携わってきた人」「管理職などの経験が豊富な人」はキャリア式が適していると言えます。
このような特徴がある人は職務内容に関して記載すべき項目が豊富にあり、携わってきたプロジェクトとは関係のない項目を省いた方がわかりやすく見やすい職務経歴書を作成することが可能となるのです。
キャリア式の記載ポイントは?
では実際にキャリア式で職務経歴を記載する際にはどのようなポイントがあるのでしょうか?
抑えるべきポイントとしては「記載すべき項目を漏らさず書く」ということが挙げられます。
いかに職務内容が豊富といっても単にその内容を書き連ねただけでは分かりづらく、担当面接官にしっかりと評価してもらえなくなる可能性があるのです。
具体的に記載すべき項目としては以下となります。
- 経過年数
- 業務内容
- 担当業務
- 職種
これらの項目を意識して書くことで、自身がアピールしたいポイントをしっかりと伝えることができる職務経歴書を作成することが可能となります。
職務経歴以外で記載するべき項目とは?
キャリア式で職務経歴を記載する場合、より担当面接官に伝わりやすい職務経歴書の作成のために職務経歴書の記載するべき項目がいくつか存在します。早速、以下にご紹介します。
職務経歴の概要
キャリア式では職務内容を詳しく記載することができますが、携わってきた職務の経歴を簡単に記載することでより伝わりやすくなります。
この際には編年体で年月までしっかりと記載するようにしましょう。
しかし、「20〇〇年XX 入社」といった項目は記載する必要はなく、これまで携わってきた職種や役職について記載すれば十分です。
自己PR
一般的な方法とは異なるキャリア式であっても、自己PRは分かりやすい職務経歴書の作成のために必要です。
記載した職務内容を元に自身の強みやスキルをアピールします。
しかし、新卒や第二新卒の時のようにしっかりと記載する必要はありません。
キャリア式の職務経歴書が有効な場合に、担当面接官が重視するのは「これまでどのような実務経験を積んでいるか」「どのようなスキルを持っているか」ということです。
熱意や意欲といったポテンシャル面を期待した採用は行われません。
そのため、あまり自己PRを詳しく書いてしまうとかえって見づらい職務経歴書となってしまうのです。
まとめ
以上、キャリア式の職務経歴書の書き方をご紹介しました。
大抵の職務経歴書は編年体式で記載されますが、業界や転職する年齢によってはキャリア式でないと敬遠される場合もあり、その書き方を知っておいて損はないでしょう。
しかし年月を省略して職務内容を記載するため、場合によっては伝わりづらい内容になりがちなので、記載する際には注意が必要です。
また先述したようにIT業界であれば職務経歴はキャリア形式で記載されることが多く、その際には取得している資格や使用言語なども合わせて記載することで、より説得力のある職務経歴書の作成が可能となります。
IT業界でなくても、40代以上の転職であればキャリア式が用いられる場合も多いようです。
ネット上にはキャリア式の職務経歴書のフォーマットがダウンロードできるサイトもあるので、ぜひそちらも参考にされてみてください。
当記事が転職活動のお役立てになれば幸いです。