年収800万円の生活の実態は?どんな職業に多い?
年収800万円というのは一般的に高給とされます。
アメリカで行われた年収と幸福度に関する研究では、年収800万円に達するとそれ以上年収が上がっても幸福度は横ばいになるそうです。
そのため、年収800万円というのは金銭的な豊かさから幸福を感じるための一つの目安となります。
よって、もし年収をアップするために転職を考えている方や年収について今後どのようなキャリアパスを描こうか考えている方にとって目標とすべき金額と言えるでしょう。
このように年収800万円というのは金銭的に余裕が生まれる収入であると言えそうですが、実際に年収800万円を稼いでいる方の生活はどのようなものなのでしょうか。
当記事では年収800万円の生活の実態及びどのような職業に多いのかということについて記載いたします。
年収800万円の手取りは?
まず年収800万円の手取りについて記載いたします。
その手取りはズバリ、600〜650万程度です。
およそ150〜200万程度が税金から差し引かれます。
この金額は扶養する家族の有無や住宅ローンなどによって異なります。
そのため月ごとの手取りは45〜55万程度となりますね。
年収800万円の割合は?
次に年収800万円を稼いでいる人の割合をご説明します。
国税庁の民間給与実態統計調査によると、年収800万円台の収入を得ている人は2.9%であることがわかっています。その実際の人数は143万人。
また給与所得者の平均年収は432万円であり、平均年収の倍近く収入を得ていることになります。
一般的に高給とされる年収800万円ですが、統計データからみてもやはり高い給与であることが良くわかりますね、
年収800万円の貯蓄額は?
次に年収800万円の収入を得ている方の平均貯蓄額をご紹介します。
総務省の統計データを確認すると、平均年収は1472万円となっていました。
また中央値は761万円。
平均貯蓄額は1500万ほどに達していることからも十分に余裕ある生活を送ることができると言えそうです。
年収800万円の生活の実態は?
さて、これまで年収800万円の手取りや割合、貯蓄額を確認してまいりました。
総じて金額は高く、やはりアメリカの研究からも明らかになったように金銭的には十分豊かであることがわかりますね。
それでは実際に年収800万円を稼いでいる方の生活の実態はどのようなものなのでしょうか。
結論から申し上げると、「結婚しているか否か」ということが金銭的に余裕が生まれるかどうかに大きく関わっていることが明らかとなりました。
もし独身で年収800万円ほど稼いであれば、まず生活に不満を感じることはないと思います。
手取りが45〜55万程度となるので、これから毎月の生活費が25万ほどかかっても、20万ほど貯蓄することが可能です。
かなり余裕を持った生活ができることがお分かりいただけるでしょう。
一方、結婚していて子供がいる場合は養育費の観点から少し節約を意識する必要があるでしょう。
幼稚園から大学までの学費は最低でも500万円ほどかかり、塾や私立に通わせる場合は800万円以上出費が必要なこともあります。
もし共働きをしているなど他にも収入があればだいぶ余裕が生まれると思いますが、世帯年収が800万円のみである場合はある程度は出費を抑えるように心がけなければなりません。
平均年収800円の職業や業界は?
これまで年収800万円の生活の実態に関してご説明してまいりました。
では、平均年収が800万円に達している職業としてはどのようなものがあるのでしょうか。
厚生労働省が2017年に発表した「賃金構造基本統計調査」を参照にすると、以下のような結果が得られました。
- 大学准教授・・・861.8万円
- 記者・・・822.1万円
また、業界ごとの年収800万円の割合は以下のようになっています。
- 建設業・・・9.0%
- 製造業・・・12.6%
- 卸売業、小売業・・・5.4%
- 宿泊業、飲食サービス行・・・1.2%
- 金融業、保険業・・・24.1%
- 不動産業、物品賃貸業・・・10.8%
- 電気、ガス、水道業・・・32.7%
- 運輸業、郵便業・・・6.3%
- 情報通信業・・・19.6%
- 医療、福祉・・・4.6%
- 学術研究、教育・・・16.4%
- 複合サービス業・・・4.3%
- サービス業・・・4.5%
- 農林水産、工業・・・2.8%
やはり高給とされる年収800万円が平均である職業は2つと少なかったですね。
しかし、業界ごとにみていくと「金融業、保険業」や「電気、ガス、水道業」がそれぞれ24.1%と32.7%とその割合が非常に高いということがわかります。
「金融業、保険業」では約4人に1人、「電気、ガス、水道業」においては実に3人に1人以上の割合で年収が800万に達しているのです。
まとめ
以上、年収800万円の生活の実態やその職業についてご紹介しました。
ぜひご自身の現在の年収と照らし合わせて、ご参考にされてみてはいかがでしょうか。
当記事がその参考になれば幸いです。