職務経歴書の書き方として適切なのは編年体形式?
転職活動を行うにあたって必須とされる職務経歴書。
しかし、特に初めて転職活動を行う第二新卒の方であればどのように書けば良いかわからず、他にもやることがあるのに全く転職活動が進まない・・・なんてことも十分に考えられると思います。
そのような方のお悩みにお答えすると職務経歴書の書き方として、「編年体形式で書く」ということが最も一般的な方法として挙げられます。
当記事では編年体形式の職務経歴書の書き方ご紹介します。
編年体とは?
職務経歴書の具体的な書き方をご紹介する前にまず、「編年体って何?」と疑問をお持ちの方の声にお答えしましょう。
編年体とは起こった出来事を年月順に並べて記載する記述方法のことを指します。
イメージしやすいのは歴史書です。例えば以下のような例ですね。
1860年:桜田門外の変
1862年:生麦事件
年月を追って出来事を記載するので、内容が時系列でわかりやすいという特徴があります。
編年体形式のメリットは?
では次に職務経歴書を編年体形式で記載するメリットは「これまでのキャリアの過程が伝わりやすい」ということです。
これまでのキャリアが時系列で整理されているため、担当面接官が一目でこれまでどのようなキャリアを積んできたのか把握し、面接がスムーズに行われるようになります。
また「自分のキャリアを棚卸しできる」というのも大きなメリットです。
職務経歴書を書く際は、自分の強みやアピールポイントばかりを記載してしまいそうになりますが、編年体形式で書くことによって、自分が今までどのようなキャリアを積んできたのか順を追って確認することが可能となります。
そこで、強みやアピールポイントに関して新たな発見をすることもあると思いますし、また自身がどのようなことをしたいのかということをゆっくりと振り返る機会も得ることができるのです。
編年体形式で記載する際のポイントは?
「これまでのキャリアを年月順で書く」と聞いて、いざ書こうとしても具体的にどのようなことを記述すれば良いか分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこで編年体形式で職務経歴を記載する際に書くべき項目を下記にご紹介します。
- 勤務期間
- 企業名
- 部署
- 業務の概要
- 役職名(あれば)
- 業績結果
これらを記載すれば、面接官が具体的にどのようなキャリアを積んできたのかイメージしやすくなります。
特に注力いただきたいのは業績結果です。「3ヶ月間で〇〇%業務効率が改善した」といったような具体的な数字を交えて記載することで、説得力が増す内容となります。
また当然ですが、職務経歴は古い年代順に記載しておくようにしましょう。
そのほか記載した方が良い項目とは?
これまでご説明してきたように編年体形式で記載することで、担当面接官に職務経歴を伝わりやすくすることが可能です。
しかしより理解しやすい職務経歴書を作成するために、記載すべき項目がそのほかいくつかありますので、いかに記載いたします。
勤務先概要
これまで勤務していた企業の概要を記載することで、実際に行っていた業務の内容が伝わりやすくなります。
特に異業種・異業界に転職をする場合は、担当面接官が業務をイメージしにくい場合があるので、必ず記載するようにしましょう。
職務経歴の要約
職務経歴の上段に、その要約を記載することでもわかりやすい職務経歴書の作成が可能となります。
要約内容としては「勤務先の名前」「職種」「業務成績」などを元に200〜300字程度で記載すれば十分です。
自己PR
編年体形式に限らないことではありますが、職務経歴から得た経験やスキルを元に、どのような強みがあるのかをアピールするのは、合格率をあげる際に必須です。
特に実務経験が少ない第二新卒や若手社員の方の転職において重要視されます。
一点ご注意いただきたいのは「職務経歴と関連した強みを書く」ということです。
全く関連のない強みアピールしても、それまでの経歴が全く無意味なものとなり説得力のある職務経歴書となりません。
まとめ
以上、編年体形式の職務経歴書に関して解説を行いました。
バイトや新卒採用の際とは異なり、転職活動の面接時には履歴書に加えて職務経歴書が必須となります。
そのため初めて転職活動を行う方は混乱されることもあると思いますが、今回ご紹介したような形で編年体形式で職務経歴書を記載すれば、まず間違いはありません。
もちろん初めての方だけでなく、何度か転職活動を行った経験がある方にとっても非常に有用です。
インターネットを検索すれば、編年体形式の職務経歴書のフォーマットがダウンロードできるサイトも数多くあるので、ぜひそちらも参考にされてみてください。
当記事が転職活動のお役に立てれば幸いです。